はじめに
行田と言えば、のぼうの城の舞台「忍城」とドラマ陸王で脚光を浴びた「足袋」です。これらの歴史が一目でわかりやすく展示されているのがお勧めB級スポット、行田市郷土博物館です。今回はこの博物館を訪問したので、その魅力をご紹介します。
行田のお勧めB級スポット 郷土博物館めぐり
建物に入ると受付があり、体温チェックがあります。
その奥で入場料を支払い、入館します。
館内は大きく常設展示室、御三階櫓、企画展示室(順路順)に分かれます。 なお、写真撮影は企画展示室のみになるためご注意ください。
【常設展示室】 常設展示は以下4つのコーナーに分け展示されています。
1.中世の行田
2.近世の行田
3.足袋と行田
4.古代の行田
1.中世の行田 伝来した城絵図や忍城跡の発掘調査によって発見された資料の数々から、忍城の築城や石田三成による忍城水攻めの経緯を知ることができます。
2.近世の行田 徳川家康が江戸に入ると、忍城には徳川家にゆかりのある大名が代々城主として入りました。 このコーナーでは甲冑や刀剣、書画など歴代城主にまつわる武家の資料を多く展示しています。 当時の城郭や二の丸御殿のジオラマがとても精巧で興味深かったです。
3.足袋と行田 近世から今日まで続く行田の足袋産業について様々な資料を元に学ぶことができます。 江戸時代が最初期とされ、明治・大正時代に機械化が進み、昭和時代には生産の最盛期を迎えました。なんと昭和13年(1938)には年間8500万足、全国シェア約80%も生産していたんです。 個人的にはこのコーナーが一番の見どころでした。
なぜなら私の祖母が足袋職人で、私が幼いころに見た足袋を縫うミシンや道具が実際に展示されていたからです。
当時足袋作りに使用していた道具や、足袋の商標を印刷したラベルのコレクションも興味深いですよ。
4.古代の行田 縄文時代から平安時代までさまざまな時代の集落から出土した土器や埴輪などを展示しています。
市内に数多く存在する古墳群の一つ、酒巻古墳群の14号墳から出土した埴輪たちは国の重要文化財に指定されている資料も展示されています。また埼玉(さきたま)古墳群の特別史跡指定をうけ、関連する実物資料や解説パネルなどのミニ展示も同時開催しています。 なお縄文・弥生時代の土器や古墳に興味がある方は、さきたま古墳にある「さきたま史跡の博物館」がお勧めです。
【御三階櫓】 かつての御三階櫓は、現在の水城公園付近にあたる位置に建っていましたが、明治時代の忍城解体にともない取り壊されました。現在の御三階櫓は、郷土博物館の開館に合わせて昭和63年(1988年)に場所を移して再建され、内部は展示室として見学することができます。
2F 忍城と城下町 近世の忍城とその城下町、周辺の村々に暮らした人々の姿を、生活用具や絵図などから紹介しています。
3F 近・現代の行田 産業の発展や行政制度の変化、学校の移り変わりなどを通じて、行田における近代化を紹介しています。
4F 展望室 御三階櫓の最上階です。行田市内はもちろん天気がつそよければ富士山、秩父連峰、赤城山などが一望できますよ。
【企画展示室】 企画展示室は来場時期により内容が変わりますが、私が訪れた際は、め組(江戸時代の消防団)のはっぴや時鐘をはじめ忍城にまつわる品が展示されていました。
なお、事前に展示内容を知りたい方は以下サイトをチェックしてみてください。
まとめ
忍城や足袋またさきたま古墳に関する豊富な資料や出土品を元に中世から現代に至る行田の歴史を余すところなく展示しているのが、「行田市郷土博物館」です。
入場料もお手頃価格なので是非お立ち寄りください。
博物館の見学だけでも楽しめますが、忍城址の散策もすればより歴史を感じることができます。また休館日もあるため、事前に開館日を確認の上来場することをお勧めします。
行田市郷土博物館の基本情報・アクセス
入場料:(大人)200円 (大学・高校生)100円 (中学・小学生)50円 開館時間:9:00~16:30 所在地・アクセス:忍城址に記載のとおり ※昨今の情勢を踏まえ、休館また時間変更となる場合もございますので、以下サイトにて最新情報をご確認の上ご来場ください。 行田市教育委員会/行田市郷土博物館 (gyoda.lg.jp)